森岡歯科ブログ BLOG

【お子さんの食べ物の「きらい」を減らすきっかけづくり】


肌寒さが身にしみるようになってきましたね。皆様体調管理はできていますか?
当院では患者様の栄養相談を受け付けていて、日々ご相談をいただきます。
なかでもお子さんをお持ちの親御さんからは、お子さんの「偏食や好き嫌い」についてのお悩みが多く寄せられます。頑張って食べてもらおうと、あの手この手を尽くして提供しているのに、嫌いな食材だけを上手に避けてしまう、料理に全く手をつけてくれないなど、日々頭を悩ませているお母さんによく出会います。基本的には、成長曲線から大きく外れない限り、『気にしすぎなくて大丈夫』と、お伝えさせていただいています。
お子さんの「偏食や好き嫌い」には、原因として考えられることは様々ですが、そのうちの一つに舌の上の「味を感じるセンサー」の発現も関係していると考えられます。
センサーは生後3ヶ月頃から出来始め、およそ1万個に増えます。そして大人になるにつれ数が減り、20代〜30代でおよそ7500個、60代ではおよそ3000個まで減少します。
小さいお子さんは、ちょうど舌の味センサーが作られている最中で、大人の私たちには感じ取ることができない「繊細な味」や、本来身体に有害な「苦味(毒の味)」や「酸味(腐敗の味)」などを感じ取って、日々学習しているのでしょう。
お子さんが日々食の学習をするなかで、親御さんに食卓で実践していってもらいたいのが、「好きになるきっかけづくり」です。
まず初めに確認ですが、食卓で親御さんが美味しそうに食べる姿をお子さんに見せていますか?
毎日忙しく、お子さんに事務的に食べさせることに集中してしまっているなんて方も多いのでは?そういうご家庭では週末だけでも良いので、まずは食卓の雰囲気づくりから見直してみましょう。「美味しい!」の感想をたくさん共有し、食事の時間を楽しいと思ってもらえるように意識してみてくださいね。
お子さんは周りの人の行動や言動、様子を見て学習します。学習対象の大人たちが「美味しい!」という表情や言動から、お子さんも自然と興味を持つようになります。それから、大人が食べるタイミングでお子さんにも勧め(決して無理強い派しない)、食べなくても「御供物」と思って、気長にその子の前に並べ続けることが大切です。これを続けていくことで、ある日突然気が乗って食べてくれるなんてこともあります。
お子さんがお食事の時間がもっと好きになるよう、表情や声、動作から「美味しい!」をたくさん表現していきましょう!
コロナ禍で免疫を落とさないために、丁寧なお口のケア&バランスの良い食生活を!

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