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【とっても大切なお口の健康のはなし②】

【とっても大切なお口の健康のはなし②】
こんにちは、森岡歯科医院管理栄養士の沼田(小井田)です。
前回は普段から適切なお口の管理・ケアをして、口腔機能や食欲の低下を防ぐことが大変重要であるとお話ししました。今回は自身の大切な歯を失ってしまったとき、お口の機能を回復するためにできることについてお話しします。
本題に入る前に、まず意外と知らない「お口の基本知識」についてお話しさせていただきます。

私たちが歯を失う原因は?
私たちが歯を失う原因のほとんどは「むし歯」「歯周病」です。
年代別で見ると、40代まででは「むし歯」が、それ以降の年代では「歯周病」が多くなっています。
40代では「虫歯」が原因となることが多いとお伝えしましたが、「歯周病」に関しても、30〜40代の歯周病の進行速度が速く、初期段階では自覚症状がないため、気づいたときには既に中度〜重度まで進んでいることはあります。
歯周病の進行はゆるやかで、歯肉炎の状態から歯を失うまでの期間は15〜30年といわれています。そのため、30〜40代で歯周病を発症し、自覚症状がないまま40歳以降に歯周病が重症化し、歯科医院を受診したときには、手遅れで歯を失うことになってしまう方が多いのでしょう。

そう考えると、痛みや違和感を感じていなくても、予防のために定期的に歯科医院の検診を受けることがいかに大切か、皆さんによくわかっていただけると思います。


歯を失ったままにしているとどうなるの?

さて、歯を失う理由は知っていただけたと思いますが、歯を失った際、抜けた歯の部分を補わずそのままにするとどうなるのか。実は歯は動いてしまい、お口の中の環境が変わってしまうということを知っていますか?
例えば、下の歯を失ったとします。
乳歯から永久歯に生え変わるときは、抜けた箇所に永久歯が出てきていて入れ替わりで生え変わるので問題ありません。
ですが、永久歯が抜けると次の歯は生えてきません。そうすると噛み合っていた上の歯は、下の歯がなくなったことで下に伸びてきます。さらに、失った下の歯の両隣の歯も、失った歯があった空間のほうに傾いてきます。こうして、だんだんと歯並びや噛み合わせが悪くなっていくのです。
すると、歯磨きがしづらくなったり、一部の歯に負担がかかったりして、歯を支える骨が壊れたり、虫歯や歯周病のリスクが高まったりするのです。
一部の歯を失い、周りの健康な歯も巻き添えを食らってしまうとは……こわい話ですよね。


お口の機能を回復するためにできることは?

歯を失いそのままにしていると、お口の機能だけではなく、健康な歯を失うリスクがあるということは、お分かりいただけましたね。
そこで歯を失った部分を補う必要がありますが、その選択肢には大きく分けて
①入れ歯 ②ブリッジ ③インプラントの3つがあります。下記にメリット・
デメリットを簡単にまとめてあります。
その方のお口やお身体の状況などによって、その補綴物が選択可能かどうか異なってくるので、詳しくは歯科医院で聞いてみてくださいね。

「自分の歯のように噛みたい」「健康な歯を削りたくない」「残っている歯に負担をかけたくない」という想いが強い方には、断然インプラントをおすすめします。ただし、インプラント治療は、誰でも受けられるものではありません。
気になる方は、歯科医院で相談してみましょう。

たとえ自分の歯を失ってしまっても、入れ歯やブリッジ、インプラントなどの義歯で補えば、完全に元通りではないにしろ、お口の機能はかなり回復します。
自身の歯がほとんどなくなってしまっても、義歯を使用すれば20本以上自分の歯が残っている方と認知症を発症する割合がほぼ変わらないとの調査結果があります。もちろんいくら補えたとしても、そもそもご自身の歯にかなうものはありません。
どれだけ普段から意識して丁寧なケアをしているつもりでも、お口の中はご自身ではよく見えない箇所が多く、知らないことも多いですよね。
そのため、知らないうちに虫歯や歯周病が進行してしまい、自覚症状が出て歯医者にかかった時には神経まで感染してしまっていた、なんて事態が誰にでも起こり得ます。
そのような最悪な事態を招き、大事な自分の歯を失わないためにも、お口の管理ケアはプロの力も借りて行なっていくことをおすすめします。

参考文献:公益社団法人日本口腔インプラント学会 『やっぱり大切!「かめる幸せ」をとり戻す あの素晴らしい歯をもう一度』.朝日新聞出版.2020. 

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